人口減少問題を考える~労働力不足を女性で補う対策はナンセンス!?~

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目次

はじめに~現役ワーママの叫び~

オリラジの中田敦彦さんがやっているyoutube大学をご存知だろうか?
わたしは中田さんが現代日本が抱えるあらゆる問題をわかりやすく解説してくれるのが好きで、よく見ている。

先日取り上げられていた日本のブラック労働問題の内容が実に今の自分と重なるものがあり、「わたしの心のモヤモヤは日本全体の問題だったんだー!」ということに気付かされた。

共働き世帯の方には同じように響く内容だと思うので、ぜひ機会があれば見てほしい。↓↓

そしてこの問題を他人事と思わず、ぜひ自分ごとと置き換えて考えてほしい。
まさに渦中にいるからこそ感じたこと、現場の声を聞いてほしい
と思い、この記事に思いを綴ることにした。

「事件はすでに現場で起きている!?」

by某人気伝説ドラマ引用

日本の人口減少問題(労働力不足を女性で補う対策に疑問符)

日本の人口は戦後に起きたベビーブームで、一時期出生数が200万人代を超えたこともあったが、それ以降はおおむね低下し続けている。

最近では合計特殊出生率が過去最低を記録更新したというニュースを聞いてもさほど驚かなくなった。

でもこのニュースを聞くたびに「日本のオヤジたちよ、真剣にこの問題を考えてくれているのか!?」と叫びたくなる。
わたしが指す「オヤジ」たちというのは50代後半以降の現役役員層たちのことである。

オヤジたちへの不満は後ほど述べるとして、みなさんは今も人口減少し続けている日本をどのように考えているだろうか。

人口が減少するということは、労働力が減少することにつながり、それはいずれその国が豊かさを失っていくことを意味するのだ。

日本は今この労働力減少問題を女性が働きに出ることで解決させようとしている。

1980年代から始まった女性の労働力市場開放の流れを受けて、わたしは女性活躍が当たり前となりつつ社会になる時期に就職した。そして、まさに仕事と育児を両立するようになった「ド・真ん中世代」として、渦中を走ってきた。

しかし、歳を重ねるごとに組織・社会の中での矛盾・問題に直面し、女性を労働市場に投入するだけで人口減少問題を解決しようとしているやり方に疑問を持つようになった。

負けず嫌いの女の子

生い立ちの記

突然だが、私は三姉妹の末っ子である。
末っ子気質なのか?いつも姉たちの背中を追いかけて育ってきたせいか?物心ついたときから負けず嫌いだった。

そして、それは男性に対しても同じだった。
女性扱いされるのがイヤ、社会(仕事)で男性と女性が区別されていることもイヤだった。


学校6年生のときに国語の授業で「生い立ちの記」を書くことがあった。
そのときに家族にインタビューをする宿題があり、母に自分が生まれたときのエピソードを聞いた。
それを聞いてわたしが書いた生い立ちの記のタイトル『男の子が欲しかった!!?』というなんともいたたまれないものだった。

母の話をまとめると次の通りとなる。

メーコ母

上の二人が女の子だったから、どうしても男の子(長男)が欲しかったのよね。だから3人目もがんばったのよ~。


しかし、あまりに母が男の子を熱望するので、産婦人科の先生が「女の子と言ったら堕ろすかもしれない」と心配して、母に性別を男の子予想と告げていたそう。

メーコ

今となってはこの判断もどうかと思うが…

出産当日、生まれたそばから看護師から言われた言葉は「元気な”女の子”ですよ」だった。
これを聞いて母は落胆したそう。

この内容を母は面白おかしく言いながら、こう付け加えた。

メーコ母

でも今はあなたを産んで心からよかったと思ってる
成長するにつれてその思いは強くなっていて、女の子でよかったとほんとに思うわー。

この頃のわたしは母にこう言われたことが嬉しくて、母と同じような温度感でちょっぴり皮肉交じりにユーモアを添えて、このタイトルにしていたのだ。

女性の社会進出が注目されるようになった学生時代

今思えば、わたしは無意識のところで、「本来は男として生まれるべきだった子」というイメージがついていたのかもしれない。(これは別として、子育ての問題をはらんでいる気がするが…ここではこれ以上は触れないでおく。)


姉2人が学校での成績があまりよくないのに対し、わたしがいい成績を取ってくると親は大変喜んでくれた。
「お姉ちゃんたちとは違う」「あなたは頑張り屋さん」と言われることが嬉しくて、どんどん勉強して、どんどん成績を伸ばしていった。

時代はちょうど男女雇用機会均等法が制定されて、女性の社会進出が注目されるようになった時代。
「優秀な人材であれば女性でも男性並みに活躍することができる」という思いは、次第に強くなっていき、いつしか「フルタイムで働くことを前提としたキャリアウーマン」になることが自分の目標となっていた。

女性がいずれ出産・子育てすることはわかっていたが、これからの時代は女性も働きやすい職場環境を整えていくという流れもあったため、わたしは育児と仕事は両立できるものと考えていた。そしてそれが可能な社会になることを疑っていなかった。
そして、わたしは有名な某私立大学を出て、育児制度がきちんと整っている職場を選び、意気揚々と就職した。

男性と対等に働くということ~女性と男性は身体が違う~

しかし就職して5年目に当直勤務のある職場に配置された。
ここで昼夜逆転の生活をすることで、一気に冷え性となってしまった。

朝帰宅しても身体が冷え切っていて、なかなか寝れない。

睡眠リズムが狂い、なんだか身体の調子が悪いといったかんじ。


当直勤務で体調を崩す女性が多いとは聞いていたが、こういうことなのかと合点した。
そう、精神的には男勝り(このときはそう思い込んでいた)だが、自分は女性であったことをはじめて自覚したのだ。

その後の出産・育児を通じてますます「女性は男性とは違う」ということを実感していくようになる。

不妊体質発覚

その後「当直勤務はきつい」と言って、日勤の職場に異動させてもらい、しばらくして、わたしは結婚することになった。
わたしの人生計画では20代は仕事に精を出し、結婚・出産は30過ぎてからでいいと考えていた。

しかし、結婚してしばらくして自分が「不妊体質」であることが発覚。
これまで努力と根性で何もかも手に入れてきたわたしにとって、初めて「どうしようもない現実」に直面した。
わたしの不妊原因は生まれつきのものが大きいが、それでも若いうちに出産していれば、妊娠は容易にできたかもしれなかった。

20代は仕事に集中して、実績を積むとき
子どもは30歳を超えてから考えよう(いつでも産めるという勘違い)

この考えが甘かった。
※わたしの不妊原因については、こちらで詳しく投稿しているのでよろしければご参照ください。↓↓

女性の労働市場参入の加速

わたしの例からもわかるように、1980年代後半から社会で活躍する女性が増加し、そうした女性陣がやがて仕事をしながら出産するようになった。

日本の人口減少問題もこれに乗じて、育児制度を整えて両立可能な社会になれば、現役労働人口の増加(専業主婦の労働市場取り込み)は見込まれると予想された。

女性が育児と仕事を両立しながら、社会で活躍できれば、人口減少問題も解決すると思われたのだろう。

しかし現実はどうだろう。

育児休業から復帰した女性が仕事と育児の両立に挫折し、いまだに退職する人が多い傾向にあるのが、現役ママとしての実感だ。

YouTube大学の動画内で中田さんがいうには、日本はこの「女性活躍社会」戦略に失敗したという。

育休復帰後のジレンマ~高齢出産のデメリット~

男性と対等に働くということ

男性並みに働けないことのジレンマ

育児休業から復帰した際、わたしは仕事と育児の両立の難しさに直面していた。

仕事をしたい気持ちがあるが、勤務時間が短いため、フルタイムの人ほど同じ仕事量をこなせない。

当時、子育てしている女性はさほど仕事で責任を伴うことのないいわゆる「ママさんポスト」と言われるポストに配置されることが王道とされていた。

しかし前述したように、わたしは負けず嫌いであり、男性と対等に仕事したいという気持ちがもともと強いタイプ。

だからこそ、この子育てを優先せざるを得ない状況には悔しい思いがあった。

それでも、子どもを産んで「母親」となってやはりわたしの中にも母性というものが芽生えていた。

仕事よりも育児を大切にしたい。

だから「今は育児を中心に、仕事はさほど戦力となるポストに配置されなくてもいい」と割り切って考えるようにしていた。

男性と同等の仕事量を求められる辛さ

1人目育休復帰後はそれでよかった。しかし年数が空いて2人目を出産したあとに仕事に復帰したときは職場での立場・状況が変わっていた。

時代の流れを受けて、女性の社会進出を強調するかのように、わたしの職場でもどんどん若い女性が採用されるようになっていた。

そして、高齢で2人目を産んだわたしが職場に戻るころには、「ママさんポスト」がイス取りゲーム状態となっていた。

いつの間にか年齢が上がっていて、子育て7割・仕事3割といった考え方が通じないポストに配置されるようになっていたのだ。

まだ育児時間制度を利用している立場であるにもかからわず、フルタイム同等のポストに配置されたのだ。

しかも責任あるポスト。

以前は男性がいたポストに普通にママさんを投入するという人事配置だった。

長時間労働が「美」とされる勤務評価

激務の職場

それでもわたしは持ち前の負けず嫌いから、夫に早く帰ってきてもらう日を調整し、残業できる日を作り出し、残れる日はとことん残って仕事をこなしていた。

そして、日中は残業できない分、頭をフル回転。

今どれを優先すべきで、何を残業できる日に回すか、どれを家に持って帰るかという優先順位を常に考えていた。

朝家を出たときから、今日は何をするかを頭の中で整理して、職場についてからは一切無駄な動きをしない。

退社時間の1時間前から手じまい、明日への引継ぎメモをまとめ、時間になったら定時ダッシュ。

こんな生活をしていた。

限られた勤務時間でいかに仕事を片付けるか

私の頭の中は常にこのことでいっぱいだった。

日中雑談し、コーヒー・タバコ休憩挟みまくり、ダラダラと仕事をして、残業している男性に比べると圧倒的に効率的に動いている自信があった。

怠慢と受け取られがちなテレワーク

先日上司と人事評価(勤務評価)についての面談があった。

結局、激務の職場はやはり1年しか持たず、根を上げていたら奇跡的に「チームで回す」職場に配置された。

相変わらす勤務時間に制限があるため、フルタイムの人ほど活躍はできないものの、自分なりにできることを探し、仕事に取り組んでいた。

今の職場は通勤時間が片道2時間かかる。

夫が出張で不在のときは朝夕の保育園の送迎を一人でやらねばならない。しかしその場合に育児時間制度を利用しても、勤務条件を満たせないといった問題があった。

そこでその日だけテレワークをさせてもらっていた。

ここ数年で働き方の多様化が進み、コロナ渦もあいまってテレワークが急速に普及した。

それもあってわたしの職場もようやくテレワークという働き方が部分的に取り入れられるようになった。

わたしはこのおかげで何とか今仕事をやめずにできていると思っている。

テレワークが普及していなければ、おそらく仕事を辞めざるを得ない状況に追い込まれていたかもしれない。

テレワークのおかげで、残業はできないにしても、通勤時間に充てていた分(育児時間)を業務時間に充てれるため、チームの仕事にも貢献できていると自負していた。

だからこそ、人事評価シートにわたしは「テレワークを増やしてもっと部門に貢献したい」と記載していた。

しかし、これを受けて言われた上司の言葉に愕然とした。いや、失望である。

「メーコさんが、育児と仕事をこなしながら頑張っているのはよく理解している。

身近で見ているからこそわかる。

テレワークも真面目にやってくれていることも理解している。

しかし残念ながら、今の幹部たちはそういう考え方ではない。

テレワークは勤務態度が見えないので評価しづらい、楽して仕事をしているような印象があるようだ。

だから評価目標にテレワークを書くことはあまりお勧めしないな。」

まさに昭和の考え方に私はドン引き。

さらに追い打ちをかけるように、こう付け加えられた。

「年齢的にポジションが上になる。

もう少しリーダーとしてできる目標を掲げた方が、評価はあがる。

勤務時間が限られていて、大変なのはわかっているけど頑張ってほしい。」

育児と仕事を両立してる女性は様々な葛藤を抱えている。

本当は働きたいけど物理的に働けない。

ならばできる限り質のいい仕事をこなそうと、あれこれ工夫している。

にも拘わらず、まだ足りないと。

まだ頑張る余地があると。

そして頑張っている姿が全く評価されていない。

この頑張っている姿が見えていないのか。

残業して、遅くまで残っている人をみて

「あいつは頑張っている。これ以上仕事は振れないな。」

と判断され、

時間内にきっちり帰る人・テレワークしてる人は

「時間内帰れるということは余力がある。テレワークは楽だからもっと仕事を振ろう。」

おかしくないか!?

緊急課題!!労働環境の再構築

女性の社会進出推進で社会はどうなったか?

人口が増加していた戦後以降の人口ボーナス期は数の理論で、多くの人を労働市場に投入した分、多くの受注をさばくことができ、それに伴い日本は経済成長を成しえてきた。

80年代になり少子高齢化が言われるようになって、数の理論では太刀打ちできなくなり、チームワークで工夫してやっていく働き方に舵取りをするようになった。

そして、このオーナス期と言われる時代に注目された労働力人口が女性であった。

【人口オーナス期】

「国の総人口に占める高齢者や子供の人口割合が高く、経済成長の阻害要因となっている状態」を指す言葉

【人口ボーナス期】

「子供と高齢者の人口割合に比べて、労働力人口が相対的に多い状態」を意味する言葉

「ボーナス(bonus:賞与、報償)」と付いているのは、経済成長の促進要因となることによる

社会人の教科書~人口オーナスとは?人口ボーナスとの違いや該当国4選~参照

しかし、女性が投入された社会はまだまだ「長時間労働が美」と評価される男性中心の社会だった。

長時間勤務ができない女性は根をあげることとなった。

男性の育児参加~普及しないのはなぜ?~

労働力人口の減少を補填する労働力として、女性の社会進出が進められてきたが、働きだした女性陣からはわたしのように不満を抱える女性が一気に増えた。

そこで国は女性が育児との両立に困ってるのであれば、育児の負担を軽減させるべく、男性陣も育児に参加できる制度を整えるという方針を打ち出した

男性の育児参加である。

これについてはここ数年注目されるようになり、2022年10月に施行された産後パパ育休制度では男性も子の出生後8週間以内に4週間まで出生時育児休業を取ることが可能となった。

しかしこれも実際はなかなか普及していない。

なぜか??

【男性が育児休業を取得しない理由の上位5】

収入を減らしたくなかったから39.9%
職場が育児休業制度を取得しづらい雰囲気だったから、または会社や上司、職場の育児休業取得への理解がなかったから22.5%
自分にしかできない仕事や担当している仕事があったから22.0%
会社で育児休業制度が整備されていなかったから21.9%
昇給や昇格など、今後のキャリア形成に悪影響がありそうだと思ったから9.6%
厚生労働省委託事業
令和4年度 仕事と育児の両立等に関する実態把握の
ための調査研究事業
仕事と育児等の両立支援に関するアンケート調査報告書より作成

上記を見てもわかる通り、主な理由は収入源を心配したり、代替がきかない業務についていたり、制度が未整備だったり、キャリアへの影響を懸念してのことが多いよう。

個人的には2位に注目したい。

職場の上司の理解が得られないのはわたしだけではないようだ。

これらの理由を見る限り、育児と仕事の両立の問題は結局女性だけの問題ではなく、男性を育児参加させたとしても同じ問題に直面するである。

社会全体の理解不足

わたしはこれが一番大きいと考えている。

今の役員層世代

今の50代後半世代は高度経済成長期をバリバリ突き進んできた団塊世代の上司に育てられた世代

汗水たらして働くことが美しい、体力勝負の職場、根性論が素晴らしいと評価される社会で、働いてきた方々である。

もちろんそのやり方について、どうこう意見をするつもりはない。

わたし自身も子どもを持つまで、この考え方が強かったことは否めない。

自分が教えられてきたこと、やってきたことがすべて正解と思っていたので、子どもにも自分と同じようなことをさせようと強要した。

自分もこうした経験をしてきたから今の成功がある。その結果(今の自分)があるのだから、間違いない」と。

しかし、それがわが子には全く通じなかったのである。

集団作業が中心の工業で盛んだった社会から、個人での活躍も可能なSNSを中心としたIT社会への時代の移り変わりを受けて、人の価値観・生き方も多様化している。

古くからの貫かれるべき慣習がある一方で、いつまでも古い考え方に固執していると、社会との矛盾に遭遇することになる。

全てにおいては柔軟性が大切なのだ。

今の幹部層は体育会系で育てられたスポコン世代。※スポコン=スポーツ根性

だからこそ「テレワーク=楽している=仕事の成果が出づらい」と一方的な思い込みが強い気がする。

メーコ

今の時代こんな考え方する人いる!?って思いますよね。
それがいるんです!!?

時代の流れで、社会全体から企業・組織に対しては「子育てと仕事の両立がしやすい環境づくり」が求められており、上層部もそれは意識しているようだ。

わたしの職場でも組織目標や理念は立派なことを謳っている。

テレワーク取得率をあげるために、テレワークを必要としていない職員に推奨して、報告数値をあげている様子を見ると、本来の趣旨を理解しているとは到底思えない。

上層部たちは体裁上は理解してるフリをしているだけで、潜在的個人の意識下においては、育児と仕事の両立を真に理解していない気がしてならない。

政治家などが時々国会などで「不適切発言」をすることがあるが、これもまさに同じ。

その人の本心であろう。

こうした発言をすること自体が、心の奥底ではその問題について軽視している表れなのだと思う。

子どもを持たない夫婦の増加

日本は高度経済成長期の労働力確保の手法から抜け出せずに、労働に関するルールを長年ずっと変えずに同じように運用してきた。

しかしそれはかつての人口が多かった時代のやり方。

数の理論でとにかくたくさんの人数で、たくさん働いた時間に比例して成果がでた時代だった。

そして今の社会を仕切っているさまざまな組織のトップにいる幹部層は、いまだにこの考え方から抜け出せていない。

男性に育休を取られると企業として労働力が不足し、あらゆる企業活動に不具合が出ると考えている。

そこをトップに立つ者として、業務全体を見直し、組織全体を変えようということはしない。

なぜならば、本音では男性が育休を取得することを是としていないからだ。

本気でどうにかしようと考えているとは思えないのだ。

男性職員にとっては、育休を取ることで不都合な処遇に遭ったり、上司からの圧力で言い出しにくい雰囲気があるのが実状である。

子どもを生むほど、経済的にも職場の立場的にも厳しくなる。

キャリア形成において、子どもを生む時期に職場での第一線から離れることが不利になる

「ならば、子どもはいらないor1人でいいか」

人口減少対策として、女性が子どもを産んでも働けることを大前提として、労働市場に女性を投入したはずだった。

しかし、2000年代に入った今でも、合計特殊出生率は過去最低を更新し続けている。

1980年代から、少子高齢化対策として進められてきた女性活躍社会政策は、かえって子どもを産まない選択をする夫婦を増やすこととなってしまった。

メーコ

わたしの不妊原因も仕事上のストレスも関係していたと思う…

コメントマン

働く女性が増えたことで、晩婚化が進んで、女性1人当たりの産める人数が減ったのも人口減少に大きく関係してるよね

企業側にメリットを与える法整備を~労働基準法の改正〜

今の役員層に心から理解してもらい、意識を変えてもらうということは期待できない。

人は年齢を重ねるほど頑固になる。

これから高齢期に入る方々に今さら意識改革を求めることは不毛であろう。

「労働環境を整備することで組織側にとってのメリットを与えればいい。」

YouTube大学の動画内で、中田さんは言う。 

企業は利益を上げることが一番の目的である。

そのために労働力はできる限りフル活用したいと考えるのが自然だ。

動画ではフランスの成功事例を取り上げて、日本の労働基準法整備を主張している。

【フランスの成功例】byYouTube大学の動画内の内容要約

所定労働時間を短縮した企業に対して、社会保険料を減税した

フランスでは、「週35時間労働法」(1998年公布。2000年施行)に基づき週35時間労働という労働時間の短縮が行われており、これが出生率の回復に効果を上げているのではないかと言われている。

【内閣府HPより】

減税するというメリットのほかに、ペナルティを与えるという手段もいいと思う。

法整備によってどこの企業にも残業制限をかける法律を作れば「他所もやっているのに、うちだけ損する」といった考え方にはならないはずである。

こうした労働時間の上限を努力義務ではなく、企業に義務化すれば、企業無視できなくなるだろう。

今のわたしたちにできること

今の40代がカギを握る!?

先日久々に職場の飲み会に参加した。

そのときにある上司に今の勤務環境についてつい愚痴をこぼした。

その上司はわたしより10歳ぐらい上の50歳。

晩婚で子供が産まれるのが遅かったこともあって、我が職場で先陣を切って男性の育休を取得した方でもある。

子育てにしっかり参加したイクメンだけあって、わたしの気持ちをとても理解してくれた。

そしてこう言われたのである。

上司

わたしの世代は同期であっても、働き方については意見が分かれてしまう過渡期世代

でもメーコさんたち40代の男性は育児に参加する人が増え始めた世代

一番大変な時期を経験した世代だからこそ、今の40代が役員になる時こそ改革の時機が来るんじゃないかな

育児の大変さも、仕事とのバランスの難しさもわかっている世代だからこそ、男女それぞれが知恵を出し合えると思うよ

このことは実はわたしも少し考えたことがあった。

今の幹部層にも女性はいる。

でもその女性陣は男性中心の社会に中に飛び込まされて、そこで生き抜いてきた強靭な精神の持ち主ばかりである。

この時代を生き抜いてきた女性は何かを犠牲にしてきた

それは結婚することだったり、子供を持つことだったり。

男性と対等に戦うために、子どもを親に預けて、1人で夜まで留守番させていたということも聞く。

まさにスポコン精神で生き抜いてきた方々である。

しかし、みんながみんなそんな強い精神力を持っているわけではない。

結果、ほとんどの女性が辞めていってしまった。

一部の逞しい女性だけでなく、これからの時代は何も捨てなくても仕事と子育てを両立できる環境が必要なのだ。

わたしはちょうど40歳を過ぎて、仕事との両立に行き詰まりを感じるようになった。

これまで考えたこともなかったことを考えるようにまでになった。

それは、20年近く勤めてきた職を辞めるという選択肢

仕事を辞めるとこのまま社会に負けたような気になる

でもこのまま続けて、自分の体力&精神は持つのか

自分を守るのか戦うのか

わたしは1人で考え込んでしまった。

それはまるで世の中の40代ワーママの代表になったかのような気持ちだった。

それは、かつて90年代に大ブームとなったドラマ”踊る大捜査線”での室井警視正のよう!?

(考え出すと突き詰めてしまうところがHSPなのです)

そうだ、選挙に行こう


流れを変えるため組織に向かうには強靭な精神・勇気・体力が必要である。
日本の社会は“忖度“や“根回し“といった言葉が言われるように、ただ1人の勇者だけではあっという間に潰されてしまう特異な体質がある。

以前の職場のパワハラ上司を見ても、わたしの職場においても改革することはそう簡単なことではないだろう。
この体質自体を変えたいが、そんなことを考えていたらいつまでたっても前には進めない。

大それたことを考えるよりも現実的なことを考えるべきだ。

今の自分にできることは何か・・・

そうだ、選挙に行こう

動画の中で中田さんは「日本の国民は知らないことが多すぎる」と指摘する。

今の日本の現状を知ることが大切という。

わたしは選挙権を持ったときから選挙には真面目にいっている。

しかし正直どこの政党がいいのか、だれが何を公約として掲げているのかまで知ろうとしたことはなく、「どうせ政治家はみんな同じでしょ」という考えだった。

せっかくの投票権を当日会場にいって、その場でなんとなくの直感で投票!

メーコ

一日本国民としてなんとも恥ずかしい限り…(情)

テレビや新聞のニュースはいつも部分的にクローズアップして報道されているために、今日本に起きていることの全体像が非常につかみづらい。

中田さんのYouTube大学を見るようになって、今までニュースなどでボンヤリと知っていたもの・聞いたことがあるもの(点)が線となって理解できるようになった。

わたしだけではなく、日本の若者が政治離れしているのは、こうしたわかりづらいメディアの伝え方・複雑すぎる政治の内容に問題があるように感じる。

知らないことをいいことに、国の大切な舵取りを一部の高齢の権力層に握られ、国民は虐げられていることに気づいていない。

知ったとしても何ができるかはわからないけど、知ってなければ何も反論できない。

微力かもしれない

でも何事も動かないと何も始まらない

コメントマン

ブログと一緒です ※脱線

多くの人に知ってもらうためにも、わたしも現役ママとして声を上げることが大切だと思った。

熱い思いを綴っていたら予想以上の長文となりました。

最後まで読んでくださったそこのあなた、本当にありがとうございます(涙)

このわたしの熱い思いに少しでも共感してくださる方がいれば、ブログをしている上でこれほどまでにうれしいことはありません。

SNS社会になったからこそ、みんなで行動して世論を動かすことができると思い、発信してみました。

自分の意見をメディアに乗せて多くの方に伝えられるようになったSNS社会に感謝します。

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