【番外編】精子はどうやって採るのか？ー不妊治療出産体験ブログー

はじめに

体外受精（顕微鏡受精）では、当然ながら受精のために卵子の相方となる精子が必要となります。

不妊治療をあまりご存知でない方の中には、「精子はどうするの？」という素朴な疑問を持つ方がいらっしゃるかもしれません。

逆にこれから不妊治療に臨もうと決意された場合に、男性側の事情が気になる方もいらっしゃるかもしれません。

採卵～妊娠判定までをお話する前に、今回は『番外編』と称して、採精方法についてお伝えしたいと思います。

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精子の寿命について

自然妊娠を狙う場合に、卵子の寿命12時間～24時間と言われるのに対し、精子の寿命は一般的に48時間～72時間と言われています。

当然ながら、時間が経つにつれて活動力が落ちるものなので、出来るだけ早い段階のものが元気ということになります。

医療技術が進化したおかげで、卵子を体外に採り出す技術(体外受精)が生み出されたのに比べると、精子は容易に！？採れますよね！？※射精障害のケースは除く

要は射精すればいいのです。

あらゆる食べ物が”採れたて”が1番と言われるのと同様に、精子も鮮度が命(←やや飛躍してます)になります。

※誤解を招かぬよう精子の特性については専門サイトをご参照ください↓↓

採精手段は2つ

先述のとおり、精子は卵子に比べると寿命に「幅」があるので、比較的採るタイミングには余裕があると言えますね。

🅰️朝一に自宅で採って持ってくる

男性からするとこちらの方がリラックスできていいかもしれません。

ただ、精子には乾燥・熱・酸に弱いという性質があるため、運搬の際には注意が必要となります。

運搬に適温とされるのが人肌程度の温度らしく、わたしの通っていたクリニックでは、胸の谷間に容器を挟んで服の下に忍ばせて持ってくるようにと指示されてました。

クリニックから「胸に挟んで持ってきて」と言われるのには、胸の谷間だとフラットになりやすく（人によるか！？）容器が目立ちにくく、忍ばせやすいという理由からだそう。

「胸の谷間に挟む」と言うと、なんともエロいかんじになりますね笑

でも持ち運ぶ側はウン十万(の治療費)がかかっているので、真剣＆大真面目そのものです。

それにしても、いつもの朝の通勤電車に乗っている女性がまさか精子を胸に隠し持っているなんて誰が想像するでしょうか…！？

🅱️来院してクリニックで採る

採卵当日に女性と一緒に来院して、クリニックで採精します。

来院すると早々に採精室に案内されます。

当然ながらわたしは入ったことがないので、わかりませんが、夫曰く

「イケテナイ」らしいです笑

今回のブログを書くに際し、夫にインタビュー？してみたのですが、夫はあまり男性の世界のことについては話したがらないので、残念ながら深くは聞けませんでした。

だそうです笑

いずれ他の記事で書いていきますが、わたしはこの採卵をその後何回もやった身なので、どちらのケースも経験済みです。

夫の感想から見ても、やはり採精は自宅で採ってくる方がいいかもしれません。

採精後〜おわりに〜

上記のいずれかの方法で受付に精子を提出すれば、男性のお役目は終了となります。

来院する🅱️のケースでも、個人差はあると思いますが、来院後〜早ければ1〜2時間で解放されます。

そのため仕事が休みにくいといった場合は🅰️パターンで女性側に託すか、🅱️パターンでも終了次第、女性の採卵終了を待たずに遅れて出勤することは可能です。

ただ、女性はわずかな時間とはいえ麻酔をするため、帰り道を考えると可能な限り付き添ってあげてほしいと思います。